きっかけは「まんが道」
「鉄腕アトム」のブームなどを知らない私たちの世代にとって手塚治虫を知ったきっかけは藤子不二雄の自伝的漫画「まんが道」が多いそうです。そして、私もその中の1人でした。
藤子不二雄の全集「藤子不二雄ランド」の刊行初期に長編大作「まんが道」は登場しました。
漫画家志望だった当時の私はかってないほどこの漫画にのめりこんだものです。
作品中、主人公は手塚治虫の作品「新宝島」に衝撃を受け、漫画家になる決意をします。
富山から上京。そして暖かく向けてくれたのは手塚治虫でした。
当時「ドラえもん」「忍者ハットリ君」「パーマン」など全盛期の人気を誇っていた藤子不二雄。
その藤子不二雄が最大限尊敬し、憧れる存在の手塚治虫。そんな手塚治虫に私はすっかりハマってしまったのでした。
残念ながら私は漫画家にはなれませんでしたが（とはいえ、ベストセラーを含む書籍を4冊ほど出すことができました！）、モノを生み出す楽しさはこの時身についたのです。
