手塚治虫から学んだ全ての人に

手塚治虫漫画全集

1977年6月から1984年10月にかけて、講談社から毎月4冊ずつ各期100巻3期に分けて「手塚治虫漫画全集」全300巻が刊行されました。さらには、手塚治虫の死後、1993年1月から第4期100冊の刊行が始まり、1997年12月に全400巻が完結れています。

 

私が小学生のころ、本屋には「手塚治虫漫画全集」がギッシリと並んでいました。
当時は休日神田に行って、手塚治虫の本を探すのが何よりの楽しみ。ずいぶんと老成した小学生だったかもしれません。

 

ただし、「手塚治虫漫画全集」はただの全集ではありません。
それは、刊行のたびに「時代にあうように」と手塚治虫自身がリライトしているということ。
そうです。全集自体にも手塚治虫は毎月毎月過去の作品に手を加えていくのです。

 

手塚治虫が最初に世の中に大きなインパクトを与えた幻の作品「新宝島」も書き換えられたのは残念な面もありますが、ここでも手塚治虫の作品に対する愛情・情熱を感じることが出来ました。

 

現在のどんな作家さんでもこんなに量を生み出し、さらには作品に修正を加えていくなんて人はいないのではないでしょうか。

 

ここでも手塚治虫の「源泉」にただただ脅威するのみです。